社会人となって一年程度がたったある日、私は突然の解雇を言い渡されました。最近自社の経営が上手くいっていないことは聞いていましたが、宣告自体は本当に急なことだったので、いきなり目の前が真っ白になりました。
私の他にもクビになった人は何人もいましたが、自分だけの責任ではないとわかっても気が楽になることはなかったです。
【体験者の情報】
体験者 | 借入件数 | 借金総額 | 借金期間 |
---|---|---|---|
|
アコム、プロミス | 73万円 | 2009年6月-現在 |
生活費を作るための仕事が見つからない
社会人となって一年程度がたったある日、私は突然の解雇を言い渡されました。最近自社の経営が上手くいっていないことは聞いていましたが、宣告自体は本当に急なことだったので、いきなり目の前が真っ白になりました。
私の他にもクビになった人は何人もいましたが、自分だけの責任ではないとわかっても気が楽になることはなかったです。
実家暮らしをしていた私の収入は、病気で働けなくなっている父とそれを支える母の生活費でもありました。
病院の通院費もあるし薬代もあるし、その収入がなくなったところで節約してどうこうなるようなものでもなく、なによりやっと前向きになってきている家族にそんなことはいえなくて、私は何とかクビになったことを隠しながらお金を作らなければなりませんでした。
最初は就職支援などのお金もありますし、ほんのわずかばかりの貯金も持っていたので、すぐに仕事を見つければ何とかなると思っていたのです。でも元々資格やスキルがなくて営業職についていた私には、自分を上手くアピールできるようなものもなく。会社をクビになったという経歴も影響しているのか、一ヶ月たっても正社員の仕事は見つかりませんでした。
だから私は、とりあえずアルバイトとして働こうと思ったのです。
アルバイトでの収入は、会社員と同じくらいの時間働いても十五万もいきません。半分ほどになった収入ではとても家族を養うことが出来ず、貯金がなくなったときに、私はお金を借りることを決断しなければなりませんでした。また正社員になれたら、きっと返せるはずとの考えで消費者金融に向かいました。
最初借りたのはプロミスです。ネットで調べて評判が良かったので選びました。
家族に知られるのが嫌だったので、わざわざ遠くの店舗まで足を伸ばして、十五万円借りました。借りたお金はそのまま家計を管理している母に渡しました。
金額もそう多くはなかったからか、簡単に貸してくれたのでこんなものかと思いました。月の返済額を少なくしてもらったので、すごく軽いもののように見えました。
母も父もお金に厳しいほうでもありませんでしたが浪費家でもなかったので、
消費者金融というのに接触したのもその時が初めてです。ただ借金は恐ろしいもの、とにかくするべきではないという知識はありました。
ですからお金を借りる前に、何とかできないかと色々なことをしました。アルバイトの合間を縫って就職活動したり、もっとわりのいいアルバイトを探してみたり、ホストになろうか本気で悩んでみたりと色々です。
それで他に手段はないことがわかったので借りました。
参考サイト
借金があるのに毎月のお金も不足する
お金を借りるのが、一度では済まなかったからです。生活費のため借金だったので、毎月最初に借りたのと同じだけの金額が必要になりました。返済の分もありますからどんどんお金が足りなくなって、借金も増えていきました。
収入が増えれば借金をする必要も無くなり、ただ返済をするだけになると思っていたのに、収入はどうしても増えません。何十回と面接を受けても、どこの会社も私を雇ってはくれないのです。上を見すぎているのかもしれないと思って、ランクを下げてみたりもしましたが駄目でした。
アルバイトは毎日しているのにお金は足りないし、毎月同じだけのお金を母に求められるし、その度にお金を借りるしかありませんでした。借金があるのに何故お金を借りているのだろうと思いましたが、生活費を作れないので仕方がありません。私がお金を入れなければ、父は病気の治療もできないのです。
プロミスではお金を借りられなくなって、アコムでも借金をするようになってからは、本当に先が見えなくなりました。
家計を握っていたのは母親だったので、母親に借金のことを言えない以上、生活の上で節約してもらうことは出来ませんでした。
だから私は仕事で忙しいからと家で食事をしないようにして、その分の食費を減らしてもらって、特売の食パン一枚などを食事とするようになりました。
食べ物や服などの出費は減らせても、冠婚葬祭にかかるお金はどうしようもなかったので、断るだけではなくそもそも結婚式に呼ばれたりすることのないように、友達付き合いを疎遠にしていったりもしました。
知人のお見舞いもお祝いも、病気の父を理由に断り続けました。
最近のコメント